サモアでサッカーしてみる

青年海外協力隊2018年3次隊サッカー隊員として2019年1月よりサモア独立国で活動中。気が向いたら更新します。

本気だから楽しい

なぜ人はスポーツをするのでしょうか。

 

・健康のため

・運動が好きだから

・他人との交流

・運動後のビールのため

・楽しいから

などなど

 

理由は人それぞれあると思います。

でもそのなかでも最も大きな理由は「楽しい」という点だと思います。

 

スポーツ、僕の場合は特にサッカーですが、サッカーはとにかく楽しいです。

サッカーを楽しんでいるの、ということは世界共通だということをサモアにいると強く感じます。

サモア人もとにかく楽しんでサッカーをしている。

 

本題に入ります。

最近感じていることは「楽しい」にも種類があるな、ということ。

サッカーに焦点をあてて考えると、だいたい以下の3つに分類できるのではないか、と思います。

①ふざけ合って楽しい

②ただプレーするのが楽しい

③本気でプレーするから楽しい

 

①は友達同士で公園でするサッカーであったり、みんなで集まってワイワイやるイメージのサッカーです。ちょっとふざけたプレーがあったり、また抜きで盛り上がったり、そんな感じ。

 

②は①からおふざけ要素を取り除いたもの。純粋に楽しんでサッカーをしている状態で、子供のサッカーとかが当てはまるイメージ。

 

③はプロや大学高校サッカーとかが当てはまってくる感じ。高みを目指してとにかく本気でサッカーに向き合っている。悔しさとか後悔とかの気持ちも同時に伴ってくる状態な感じ。

 

サモアサッカーは、というと、ほとんどが①

②は多くはないけど見ることができる。

③はなかなか見るのが難しい。

 

これが代表チームも多くに時間が①だから問題。

楽しむことはいいことなんだけど、①の楽しさじゃなくて③の楽しさを見つけて感じて欲しいと強く思う今日この頃。

 

③の楽しい段階は、悔しさや辛さ、苦しみなどが伴うものでもある。でも私は本気で楽しい状態というのはそれらが伴ってこそ生まれるものだと考えている。これは選手だけではなく、指導者にも言えることで、本気でサッカーにぶつかり、指導するからこそ楽しいわけであって、喜びも苦しみも全て楽しさの一部であり、どれも欠かせない要素である。

 

サモア人にこのことを伝えることはとっても難しい。言葉の問題が大きな壁。これは自分の問題。

 

 

でもこのことをサモア人が気づき、学んだらサモアスポーツは大きな飛躍を遂げることになると思う。それが何年後なのかは全くわからないけど、いつかそうなると信じるしかない。

 

 

2026年ワールドカップオセアニアの出場枠が1.5に増加する。

つまり1チームは確実にワールドカップに出られるということ。

これまでは0.5枠でオセアニアで勝ち上がっても保証がなかったけど、これで保証ができた。現在オセアニアサッカー連盟に所属している国・地域は11。

 

1.5/11

 

これは大きなチャンスなんじゃないか。

何をするにもお金が掛かる

こんにちは。

 

私の活動先では、毎週土曜日にサッカー教室を開催しています。

3か所同時開催してるため、活動先のスタッフだけでは、人数が足りません。

 

そこで、ボランティアに毎回手伝ってもらっています。だいたいいつも来てくれる人達が決まっています。

待遇は送迎付き、昼食付き、バイト代20タラ(日本円で1000円くらい)となっていました。

 

そして先週の土曜日、いつも通りサッカー教室を行いました。

でもなぜかいつもよりスタッフが少ない!

結局スタッフが少ない状態で開催。幸い?あいにく?の雨で参加者が少なかったため、何とか少ない人数で運営することができました。

 

で、終わった後、いろいろ聞いてみた結果、バイト代が出なくなったことが判明!

それでみんな来なくなったんだ、と。。。

 

サッカー教室は拡大していきたいし、スタッフが集まらないと現状を維持することすら難しい。

 

でもお金がもっと必要になる。

 

サッカー教室で参加費を徴収することもできます。でもお金を取るとなると、おそらく参加者は減ってしまうでしょう。

 

この問題はサモアに限らず、日本でも同じです。

スポーツとお金の関係は切っても切れないですね。

 

何をするにもお金がかかる。

 

今後どうなることやら。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

 

 

 

周りを気にせず全力でサッカーしてみた件

こんにちは。すぎです。

 

ここ2週間くらい火曜日と木曜日に女子代表のトレーニングに関わらせてもらってます。

現在、主力になり得る選手たちは中国で強化キャンプをしています。なのでこっちでの練習は多くても10人くらい。

 

で、メインのコーチはサモア人で僕はただのサポート。人数が足りない時に加わってます。

 

これまでは正直100%のパワーではプレーしてませんでした。でも今日ふと、思って100%でプレーしてみました。叫んだし、怒ったし、がっつりスライディングもした。

 

もちろん完全に場違いであるとわかっていたけどやっちゃいました。

 

というのも彼女たちはサッカーをただ楽しんでるだけで、これから代表になろうとしてる選手にはとても見えなかったから。これは常々感じていたことだけどやっぱり気持ちが見えない。

 

上から目線で言う感じになっちゃいますが本気のサッカーはこんなんだぞ、と知ってもらいたかった。その結果彼女たちがどう感じたかわからないけど少しでも変わってくれてることを願う。また次の火曜日ももちろんマックスでやります。(身体が許す限り。笑)

 

あともう一つ理由があります。

それは、サモア語、英語での指導がうまくできないから。サモア語はもちろんだけど英語もかなり難しい。細かいニュアンスも伝えられないどころか、大雑把に何をやるか伝えることでさえ難しい。だから基本的にトレーニングはサモア人コーチに任せてる。語学力が同じなら絶対にサモア人コーチよりいい練習できる自信はあるけど。(負けず嫌い笑)

 

本気の姿を見せることで少しでも何か変わればいいな。

 

『熾を残す』

 

先輩隊員の言葉を借りるとまさにこれ。

 

全力でやってみよう!

 

実はただただ試合に負けたくないだけだったりして。。。笑

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

サモアサッカーの現状と自分自身の悩み③

こんにちは。前回の続きです。

サモアサッカーの現状と悩み②

から読みたい場合はこちらからどうぞ!

サモアサッカーの現状と自分自身の悩み①

 

<4>悩みとか

これまでに書いてきたことを全部ひっくるめてまとめると、つまりは、”ボランティアとして貢献したくて来たのに、ほとんど貢献できていない”ということ。

 

原因は多々あるとして、外的要因、内的要因に分けてみたい。

(自分自身の理解も含めて)

 

①外的要因

・上司が決まらない

・周りはみんなサモア語だから何を話してるかわからない

・同僚のやる気がない

 

②内的要因

・言葉。サモア語が理解できない。英語もあんまり喋れない。

・やる気喪失

・自信がない

・行動を起こすことができない。

・主体的に動くことができない。

 

と、上げてみるとなんか自分自身が原因のような気がしてきた。

言語のところはサモア語をある程度できるようになればもう少し同僚が何をしているのかわかる気がする。

いまは何もわかんなくて、予定はほぼ知らない。

 

もう一つ。対話する能力の欠如。欠如というかほぼ無い。

思えば昔っから何かを生み出すことってしたことなっかたかもしれない。なんだかんだ言われたことをやってきただけだった。

自分を変える大きなチャンスなのかもしれない、と近頃は思っている。

ここで変われるか変われないか。変われれば何か起きるかもしれない。変われなければ何も変化せず、2年間終わるだろう。

 

でもわかっていても変わるって難しいんだよなー。(言い訳)

少しずつでいいから変わって行けると信じたい。

どこまで息が続くかなー。

正直自身ないけど何とかやってみようか。

 

「もがく」

 

きれいな言葉じゃないかもしれないけど1番いい言葉な気がする。

とりあえずもがいてみようか。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

 

 

 

 

サモアサッカーの現状と自分自身の悩み②

こんにちは。前回⇩の続きです!

サモアサッカーの現状と自分自身の悩み①

 

<3>サモアで感じていること


①イメージとのギャップ


協力隊に参加するときに思い描いていたイメージとのギャップがかなり大きく、困惑しているというのが正直なところ。気合い入れて来たからこそ、失望も大きく、やる気を失っているというのが現状。また、サモアサッカーのことを理解するのが想像以上に難しく、時間もかかっている。毎日グラウンドに出てサッカー教えているイメージとは程遠い。どうしようかって感じ。


②サッカー熱の無さ


サッカーへの熱という部分でどうしても納得できないところがある。そもそもサッカー好きなの?って思う。これはあくまで推測だけど、FFSのスタッフで本気でサモアサッカーを強くしたいって思っている人はいないと思う。またまた予想だけどたぶんこの組織で働いてる人はそこそこいいお金貰ってるだろう。それに満足していて、仕事に対する誇りが無いというか、こなすだけになっている感じ。だから新しい何かを生み出そうとする感じは全く無いし、何よりサッカーを勉強しようっていう気持ちはほぼ無いと思う。なんか今ではそっちに引っ張られている自分にもイライラ。


③道具の扱い


サモア人は道具の扱いが雑。大切にしない。それに人のものすぐ盗る。Leanga
ボールはすぐ無くなるし、スパイクはぶん投げるし。
一番衝撃だったのは、小学生のサッカー大会の後、グラウンドがゴミだらけだったこと。信じられなかった。誰か手伝ってくれるかなーと思ってゴミ拾いしたけど誰も手伝ってくれなかった。これはサッカーに限った問題じゃないけど、単純に怒りを感じた。
サモア人みんながそういうわけじゃないけどやっぱりあんまりよろしくない。


④自分の立場


正直に言うと何を求められているのかがよくわかんない。サモアは結構上下関係を大事にする国で、仕事でも上司部下っていう区切りがしっかりある。で、私の立場は結構低くて、何をするにもまずは上司的な人を通さないといけない。これによって動きづらい部分がある。


⑤FFSの現状


上にFFSの基本的なことについては書いたけど、現状をここで書きます。私が配属されてきたとき、FFSでは、大きな変化が起こっていました。協会トップであるPresidentが新しくなり、現場のトップであるCEOもやめました。その他何人かがFFSをやめたようです。それで新しく抜けたところに誰かが入ってくるべきなのですが、その人事がなかなか決まらない。3か月たっても誰も入ってきません。それを決めるのはExectiveという立場の人たちで、私はあったこともありません。で、さっきも言ったようにトップダウン方式だから現場の活動がほとんど行われない、という風になってしまっています。で、新しく誰か来た、と思ったら、正式なスタッフじゃなくてボランティアみたいな人だったり。いつ決まるのやら、といった感じです。また、今年はSouth Pasific Games がサモアで行われます。日本で言うところのアジア大会みたいなもので、大洋州の国が参加し、様々なスポーツで競います。もちろんサッカーも種目の1つで、この運営はFFSがすることになっています。その準備に集中しすぎて、グラスルーツや育成といった所は疎かになっているのが事実。

 

とりあえず今回もここまでにします。

読んでいただきありがとうございました!

③へ続く。

 

サモアサッカーの現状と自分自身の悩み①

ブログを書くのはとっても久しぶりになります。

どうもこんにちは。すぎです。

 

前回更新したのはいつなんでしょうか。。。

派遣前訓練の序盤で更新諦めたから半年近く前のような気もします。

 

さて今回はサモアでの実際の活動とどんなことを感じているのか、僕の悩みも含めお話しします。長くなりそうな気がします。

 

<1>サモアサッカーの現状

①サッカーのレベル

こっちに来てから男子サモア代表の練習に参加する機会がありました。

正直言うとレベルは日本の普通の高校の部活くらいってところでしょうか。言ってもFIFAランク197位(2019年4月4日発表)基礎技術が低く、両足しっかりと蹴れる選手はほとんどいません。

あとみんな攻撃大好き。カバーリングっていう概念がほとんどないような感じ。

練習試合にも参加させてもらったけど、戦術的な要素はほとんどないように感じました。

女子の代表の練習にも参加しました。こちらはたぶん日本で言う小学校の少年団レベル。男子代表もそうだけどやっぱり細かいことができない感じ。

 

②サッカーを取り巻く環境

日本ではスパイクを履いていることは当たり前。だけどサモアでは代表の選手ですらスパイクを履いていない選手もいます。こっちでも売ってることには打ってるけど値段がかなり高い。また、ボールやビブス、マーカー等はほとんどをFIFAやOFC(オセアニアサッカー連盟)などの寄付に頼っているような感じ。

なぜかボールはめっちゃ柔らかいし、ネックレスじゃらじゃらだし。

また、指導者のライセンスを持っているコーチがサモアにはなんと2人だけらしい。

現在代表チーム見ている人もライセンス無し。(資格が全てではないが。。。)

GKコーチは見たことない。

 

また、日本ではほとんどの学校にサッカーゴールがあるけどサモアの学校だと見たことない。逆に必ずあるにはラグビーゴール。さすがラグビー大国。

 

③Football Federation Samoa(FFS)

これは日本で言うJFA。サッカー協会。つまり国のサッカーのトップ。(僕の配属先です) サッカーに関する活動を行ってるサモア唯一の組織です。

運営資金は全額FIFAからの支援。(めっちゃお金はあるみたい)

ウポル島(首都がある島)に天然芝のグラウンド3面と宿泊施設付きのオフィス、サバイイ島(もう一個の大きい島)にも天然芝のグラウンド1面と宿泊施設付きのオフィスを持ってます。

ウポルはスタッフ15名くらい。サバイイはまだ行ったことないからわからないです。

 

とりあえずキーワードとしては、

お金はある、ということ。

施設は素晴らしい、ということでしょうか。

 

サモアサッカーの問題点

・子供たちがサッカーをする環境がない。

FFSがサッカー教室などを開かないかぎり、ほとんどの子供はサッカーしないん          じゃないかと思う。そもそもほとんどの子供・家庭がボールを持って無いことも影響していると思う。さらに、もし丸いボールがあったとしてサモア人がするスポーツはバレーボール。サッカーしてるのは1回くらいしか見たことないかも。

・試合機会がほとんどない。

これは代表も含めて全部のカテゴリーに言えることで、ほとんど試合が行われていない。

・明確な目標が無い

長期的な視野が無く、目の前のことをひたすらこなしてる感じ。遠い将来どうなっていたいか、という視点が全く無い。

 

などなど様々あります。いろんな背景があるからなかなか全部を一気に改善することは難しい気もする。 

 

<2>活動について

月~金 9:00~17:00

土 場合による

日 休み

みたいな感じです。平日は夕方に練習等があれば遅いときは20:00くらいになるときもあります。土曜はサッカー教室等があれば活動します。

 

大事なのは中身。

平日5日間はというと、ほとんどの時間、座ってパソコンでサッカー見てます。(Wi-Fi使い放題) つまり基本することが無い。ちなみにカウンターパートはほぼ一日中フェイスブックに夢中。つまりカウンターパートもすることが無い。

 

この先も長くなりそうなのでこの辺で区切りにします!

②に続く。

サモアサッカーの現状と悩み②

 

 

 

 

 

派遣前訓練12日目

こんばんは!

 

今日からまた新たな週が始まりました。

頑張っていきましょう!

 

今日も外で走りました!

この辺は天気予報があまり当たらなくてこの時間に雨降る予報あったっけ?ってことが多々ありますが、朝はなんだかんだで晴れてます。

雨降ると体育館になるから少し楽なんだけど。。。笑

いや、やせるためにはしっかり外で走りたいものですね笑

 

午前はいつも通り英語の授業。

 

午後も英語の授業だったのですが、テクニカルクラスというものを行いました!

英語に限り実施されているこの授業。

これは任国での仕事が似ているグループに分けられ、その分野に特化した学びを行っていく、というものです。

僕の場合は任国でサッカーを教える予定なので、体育系の人がメインのクラスでした。

今日はその初回ということで、自己紹介やオリエンテーションを行いました。

しかし、実際には模擬授業や模擬指導といったことを行っていく予定です。

先が思いやられます。。。笑

 

その後は局長講話、Sports For Tomorrow(SFT)オリエンテーションと続きました。

SFTというのは、スポーツを通して世界を繋げる活動のことを言います。

JOCVの活動もその一部であるということで、説明を受けました。

詳しくは「Sports For Tomorrow」で検索してみてください。

 

簡単ですが、今日はこんな感じでした。

英語のテクニカルクラスが始まり、やらなくてはならないことが急に増えたような印象。

うまく時間を作って計画的に取り組まないとどっかで破綻してしまいそう。。。

ここは踏ん張りどころです。

 

また、このブログに関しても、詳細な部分まで語ることができなくなってしまう可能性があります。

それでもできるだけ毎日更新していくつもりです!

 

ではこれから単語をやります!

明日は日本代表の試合を大画面で見れるかもしれないので、

それを楽しみに頑張ります!

 

おやすみなさい!